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『自分史』の書き方


◎皆様お好みの写真・たのしいイラスト、俳句・短歌・川柳なども入れて、怡しい『自分史』をつくってくださいね!


●先ず、最初に人生のドラマをラフ・スケッチしてみましょう。鮮
明な思い出や人生の転機を簡単に書いてみる。この作業で『自分史』
モードにギアが入ることでしょう。次に、

●部品≠集め「年譜」をつくります。
いつ・どこで生まれ、その後どういう人生を歩んで来たかの来し方
「年譜」を書きます。その個々のデータから思い出す断片のエピソ
ードを別に集めておきます、これらが部品≠ノなります。
※世の中の出来事も対比して書いておくと明快になります。

●書き方、2タイプ
@時間の経過に従って書く。
A人生のドラマ、いくつかの人生の大きな転機を中心に書き、他は
添える程度に書きます。目的にもよりますが後者Aをお勧めします。
●『自分史』の注意点
・友人・隣人・知人などを登場させて変化をつけ、短調にならない
ように工夫します。この場合、中傷・悪口など名誉を毀損すること
は書かない方がいい、アナタの人格を疑われるだけでなく訴訟に発
展することがあります。

・『自慢史』にならないようにしましょう。失敗を隠し成功を書き
たくなるのは人情です。が、成功談は嫌味になり読者を逸らします
ので押さえましょう。それよりも挫折を書き、それをどのように乗
り越えたのかを鮮明に描くとインパクトがあります。

●書き方の注意点
・「正確で、わかりやすい文章を書く」ことだけを念頭に作業を進
めましょう。わかりやすくするためには、一つの文章を短くする。
長い文では修飾・被修飾の関係がわかりにくくなったり、主語と述
語が分裂した文になりがちです。

・「 」を使った直接話法を採り入れるなど短調さを防ぐための工
夫をしましょう。カッコ内の文末には句点をつけません。すなわち
「 。」ではなく「 」とします。各段落の文頭は必ず一文字分下
げますが「 」( )等のカッコの場合は下げません。
「ははぁ、文を書くのなんて簡単なもんだ。」……A 
「ははぁ、文を書くなんて簡単なもんだ」…………B 
A=× B=○。

「厭な陽気だな……」
 モツ焼きの下拵えをしながら、兆治は、そう思っていた。九月の
初めだった。   〔『居酒屋兆治』山口 瞳〕

・ぼんやりした印象をぼんやり書いては読者を飽きさせてしまいま
すし、書いていても愉しくないので、できるだけ精密に書きます。
『自分史』は『回想録』ですので多くの記憶で構成されますが、記
憶は常にあいまい、確認のための調査が必須になります。
『自分史』=裏付け確認の調査、と認識しましょう。

・つぎの〔イ〕〔ロ〕のどちらが「わかりやすい」でしょうか。
イ〕
私は東北の奈良≠ニ呼ばれる城下町に、三人姉妹の一人として生
まれました。父は東北特産の木製品を作る職人でしたが、病弱のた
めに入退院をくり返し、私が小学校の時、とうとう倒れて四十歳代
の若さで亡くなりました。

ロ〕
私は東北の奈良≠ニ呼ばれる城下町・弘前に、三人姉妹の二番目
として生まれました。父は秋田特産の「曲げわっぱ」やひしゃくを
作る職人でしたが、持病の心臓弁膜症のため入退院をくり返し、私
が小学校五年生の時、とうとう脳卒中で倒れ、四十四歳の若さで亡
くなりました。〔『短い文章のコツ』石川真澄 ワニの本〕〜

・〔ハ〕は精密な文の例です。
ハ〕
文章の生命は現場です。
東京と埼玉を結ぶ「国道17号線大宮バイパス」のあたりがゴミ捨
て場になっている、という記事がありました。記者は現場でゴミを
調べて、こう書いています。

「中央分離帯の植え込みでゴミを集めてみた。一平方メートルだけ
で、約五キロが集まった。内訳はジュース類の空き缶四十二個、カ
ップラーメンの容器二個、プラスチック製の弁当箱八個、週刊誌三
冊、バナナとミカンの皮二つづつ、清涼飲料水のビン二本、自動車
用のヒューズ、汚れたちり紙、荷物の送り先の地図、メモ、吸い取
った髪の毛やほこりが入った電気掃除機の袋が一つ……」
〔『文章の書き方』辰濃和男 岩波新書〕

※これが「いろいろなゴミがあった」か「ゴミが多かった」だった
らどうでしょうか、臨場感がぜんぜん違いますよね。精密で正確で
あることは文章を「わかりやす」くするのを助けているとおもいま
す。

■「文章なんて書いたことがない」「書きたいけど書けない」とい
う人は、短いエピソードを、ご友人・ご夫婦で互いに「聞き書き」
して練習してみてはいかがでしょうか。
所謂5W1H;
When  いつ
Where   どこで 
Who     だれが
What    なにを 
Why     なぜ(どんな目的で) 
How     どのように、どうやって
を盛り込んで書く練習をつづけることで、お慣れになるでしょう。
文章の目的によっては結論を先に書くのもいいとおもいます。
「上手に書こう」という意識を持たずに「愉しさ優先」で肩の力を
抜いてゆったりした気分で書きましょう。
手元にある「『インパール作戦』従軍記」は元・軍医さんが書いた
ものですが、お世話をした知人の編集者によれば「著者は頑張って
何度も書き直しました」とのことで、立派に仕上っています。公民
館の文章教室から生まれた1冊ですが、いきなり傑作というのでな
く、この例のように、たのしく書き直して仕上げて参りましょう。

◎ご覧ください。
《書き出し》の例:

ご不明の点はメールをいただければ1、お応えします。
〔メール・アドレスを知られたくない人は、yahoo・infoseek・
hotmail などでフリーのメール・アドレスを取得してください。
簡単に得られますし、支障が生じることは稀有でございます〕



文章を記すという作業は、自分と、そしてまわりの仲間を、こころ
の底から励ます行為なのです。さあ、いっしょに生きていこう、と
いう宣言なのです。
―― 轡田隆史〔ジャーナリスト・朝日新聞社OB〕
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