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ちょっといい話


◎ちょっといい HOW TO ?


■……小説って一体何書くんだっていうふうな質問され
ると、私は、自分でもよくわからないから、あまり真面
目に答えないようにしているんです。たとえばある夫婦
がいて、どうもこの頃干物がまずくなったから、ひとつ
家で魚買ってきて、鯵でも鯖でもいいから開きを作って、
うまーい塩加減で食ってやろうと思って魚を干しとく。
夕方ぐらいに食べようと思ってるとジイサンか親父が居
眠りしちゃって、そのスキに猫が魚を取っちゃった。そ
うすれば、畜生と思って腹が立ちますよね。そういう小
さな情熱なり感情の起伏が重大なものであると考えて書
く、これが小説だと云ったんです。【曽野綾子】
〔田村隆一『鳥と人間と植物たち 詩人の日記』から〕

■材料がなくて書けないというのはウソだ。  どんなことでも材料になる。……書けると思うこと書 きたいと思うことは、その都度、必ずメモしておく。ひ とつの材料が生きて来るまでは少なくともニ〜三年かか る。そのうちに醗酵してくるものがある。そうなったら、 場面を組み立て、くわしいコンテをつくる。そのコンテ にしたがって作品を書いてゆくんです。【山本周五郎】
■ひとりの人間は、どんなに飛躍してみたところで、し ょせん一通りの人生しか生きられない。だが、すぐれた 小説は、いく通りにかくも生きたかった、あるいはこう も生きたい、という多くの読者の願いや希望を、架空の 世界の中に虚構であるがゆえに実人生よりもなまなまし いリアリティーをもって訴え、しかも彼等の遍路の杖に なることさえ可能だ。ぼくはそんな小説を書いていきた い。【山本周五郎】
■文章を記すという作業は、自分と、そしてまわりの仲 間を、こころの底から励ます行為なのです。さあ、いっ しょに生きていこう、という宣言なのです。【轡田隆史】
■人生は、段々に諦めて行くこと、絶えず我々の抱負、 我々の希望、我々の所有、我々の力、我々の自由を減ら して行くことの修業である。【アミエルの日記】
・書きたいことが、胸いっぱいにたまって来るまで、筆 をとらない。 ・心にもないことをいわない、本当に腹から出てくる以 外のことばは出さない。 ・文章には自分の魂があらわれなければならない。 【里見ク】

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