私は、仙人を読んで、とても感心しました。
ごん助は、なにか働こうと思い、仙人になることにき
めました。ごん助は、人はいつか死ぬのだから、不老不
死になり仙人になろうと思いました。ごん助は、仙人に
なるために、口入れ屋へ行きました。
ごん助は、
「私は、仙人になりたいのです」
といいました。
私も仙人になりたいなあと思ったことがあります。け
れどなるには、ものすごくしゅぎょうをしなければなら
ないので、私にはむりかなあと思いました。
そうしたら口入れ屋は、
「仙人になりたいだと、むりだなあ」
といいました。
ごん助は、
「どうしてですか。ちゃんと入り口に、口入れ屋と書い
てあるじゃないですか」
といい怒りました。
口入れ屋は、こまった顔をしていると、口入れ屋のつ
まがいいました。
「仙人になりたいのなら家へおいでよ」
といいました。
私は、うそのくせによくそんな平気な言葉がいえたね
え。私は、ぜったい仙人はむりだよと思いました。
口入れ屋のつまは、
「また、あした来なよ」
といいました。
ごん助は、
「はい、ではあしたですね」
といい帰って行きました。
口入れ屋は、
「どうしてあんなばか言ったんだ」
といい怒りました。
「あんたは、正直すぎるんだよ。あのごん助とやらを利
用するのさ。世の中正直すぎると生きていけないよ」
といいました。
はじめから正直に言えばよかったのにと思いました。
私は、ごん助がかわいそうになりました。
一日たってぎん助が、口入れ屋へ来ました。
口入れ屋は、ごん助に、どうして仙人になりたいのだ
ときくと、
「人は、いつか死にます。私は、仙人になれば不老不死
になれるからです」
といいました。
口入れ屋のつまは、
「仙人のしゅぎょうは、ここで20年働くこと。私達の
いうことをよくきくことだよ」
といいました。
はじめから正直に言えばよかったのにと思いました。
私は、ごん助がかわいそうになりました。
一日たってにごん助が、口入れ屋へ来ました。口入れ
屋はごん助に、どうして仙人になりたいのだときくと、
「人は、いつか死にます。私は、仙人になれば不老不死
になれるからです」
といいました。
口入れ屋のつまは、
「仙人のしゅぎょうは、ここで20年働くこと。私たち
のいうことをよくきくことだよ」
といいました。
20年も毎日休みなく働くなんて死んじゃうよと思い
ました。
それからごん助は、20年間、まきの木を切るやら、
薬を運ぶやら、かまの番をしたり、ろうかのぞうきんふ
きをしたりして20年たちました。
私は、ごん助が20年間休まずのつみかさねで20年
たったので私はよくそんな毎日でがんばったねと思いま
した。
20年たった日ごん助が、
「では、約束どおり仙人になる術をおしえて下さい」と
言いました。
口入れ屋のつまは、
「じゃあ、庭にある松の木にお登り」
といいました。
ごん助は、いったとおりに、松の一番まで登りました。
「右手をおはなし」
といいました。
「左手もはなしておしまい」
といいました。
そんなことをしたら死んでしまうのに平気でいうなん
ておそろしい日だなあと思いました。けれどごん助は、
いうとおりにして手をはなしました。ごん助ってすごい
ゆうきのある人だなあと思いました。とそのとたん下へ
おちずにうかびました。私はごん助はやっぱり仙人にな
れたんだと思いました。ごん助のがんばった夢がかなっ
たんだなあと思いました。ごん助はとってもえらいなあ
と思いました。私もごん助をみならいたいです。
東京先生のアドバイス
・去年も書いた、読書感想文の季節になりましたね。そ
れで、まったく読書感想文というのは、むずかしいんだ
よねえ。
・読んだ本の内容は、とてもよくわかります。実を言う
と私は、芥川の『仙人』を読んでないのだけれど、この
感想文で、ああ、そういう話か、とわかりました。うま
くお話が説明してあるからです。そこはとてもいい。
・ただ、この話を読んで、どう思ったかをもうすこし、
ほりさげて書くともっとよかった。頭の中に、架空の妹
を思いうかべるといいんだよ。その妹がバカで、ねえど
うして仙人になれたの、とか、じゃあ口入れ屋のつまは
いい人なの、とか言うと思ってみるんだ。
その架空の妹に、ちがうのよ、これはね、ごん助がう
たがわずに、まじめに二十年どりょくしたから、それが
けっきょくはしゅぎょうのようなことに、なってたのよ、
とせつめいするきぶん。
そんなふうに、自分でぎもんを出して、自分の考えで
せつめいしていく。
それをやると、感想が深くなるんだ。
この次、そんなこともすこし考えて書いてみるといい
かもしれない。
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