ぼくは、山ねずみ。一人たびをしている。今日の朝に
出発した。どんなきけんがあるかわからない。しかし、
そんなことを試みて、たびに、でようとした。
出発して、5時間くらい歩いてのでつかれた。のども
かわいた。そんなことを考えながら歩いていくと、湖が
見えた。
「わあい」と飛びこんだ。不思議な感じがした。力がわ
いてきたからだった。湖から少し歩いていったら村があ
った。たずねてみると、遠い村からだと、とてもかんげ
いされた。こまってしまった。名前なんてないからだ。
しばらく考えて、
「名前は、ありません」
と、正じきに言った。そしたら村長さんが、
「そりゃいかん、名前をつけてあげよう」
と言ってくれた。それだけでも、山ねずみはうれしか
った。村長さんは、しばらく考えていた。それから、大
きな声で言った。ラッキーがいいと言った。山ねずみも、
賛成した。
山ねずみは、村の村長さんからラッキーという名前を
もらった。おれいがわりに、この村でつくってない食べ
物を、わたして、その村から、またラッキーはたびを続
けた。
「ガサガサ」
ラッキーは、青ざめた。なにかが来る。と思って、に
げ出した。どのくらいにげたのだろう。そんなことを考
えながらねてしまった。
早朝、起きて出発した。また、
「ガサガサ」
という音がした。今度は、にげるひまもなくかこまれ
てしまった。ラッキーはびっくりした。へび数十ぴきで
かこまれてしまったからだ。のげ場がない、どうしよう
かと思っていた。あと5メートルの差まできたとき思い
ついた。
仲よしのもぐら君にたのんでみようと思った。ふえで
よびよせるのだ。音がとどくかわからないけどいちかば
ちかためしてみた。ふえをふいた。音がとどかないのか。
しばらくしても来ない。あと少しの差だ。
(もうだめだ)
と思った時、下からもぐら君がでてきた。穴に入って
ぎりぎりたしかった。
遠くはなれてから、もぐら君が言った。
「ぼくも、いっしょにたびをするよ」
と言ってくれた。
ラッキーと、もぐら君は、きみがわるく、うす暗い、
森に入っていった。森の中でまちうけていたものは……
(続く)
東京先生のアドバイス
・なかなかよくできた話です。ヤマ場が、二つあるとこ
ろがいい。
@親切な村で、名前をつけてもらう。
Aへびにおそわれたが、もぐらに助けてもらう。
いろいろあるので、ふくざつな味わいがある。へびに
おそわれるシーンのサスペンスもよい。
・「てにをは」に注意。
「村長さんが、名前をきかれた」
「村長さんが」の「が」が「に」のほうがいいのは、書
いたあとで、読み返してみればすぐわかるよね。ちょっ
と書いては、少しずつ読み返してみるといい。
メニューへ戻ります
|